米国特許商標庁(USPTO)の新特許出願システム(PCS) 追加情報:DOCX出願のバックアップPDFの永久保存について
米国特許商標庁(USPTO)は、特許出願について、DOCX形式の出願とともに、バックアップPDFを提出することを許可しています。
このバックアップPDFについて、今までは特許付与または出願放棄から少なくとも3年の保存期間を経た後、廃棄することになっていました。
今回のUSPTOの発表(2023年6月6日)によると、このバックアップPDFを「永久記録(permanent record)」の一部として保管することになりました。例えば、USPTOはPDFを特許付与後少なくとも25年間保管し、その後National Archives and Records Administrationに移管します。
バックアップPDFが永久保存されることにより、出願人は、DOCXから変換されたPDFに齟齬が生じても、バックアップPDFに基づく出願の記録の修正が可能となるので、継続的な安全策(an ongoing safeguard)を確保することができます。
尚、バックアップPDFに基づいて出願の記録の修正を行う場合、庁費用は不要です。
詳しくは、以下のUSPTOのサイトをご参照ください。
https://www.federalregister.gov/documents/2023/06/06/2023-11910/extension-of-the-option-for-submission-of-a-pdf-with-a-patent-application-filed-in-docx-format
米国特許商標庁(USPTO)の新特許出願システム(PCS)に関する詳細は下記リンクをご参照ください。
非DOCX形式の追加手数料の再々延期につい (2023年06月07日掲載)
https://www.kyowapatent.co.jp/ipinfo/news/uspto-pcs-docx
追加手数料の再延期について (2023年03月29日掲載)
https://www.kyowapatent.co.jp/ipinfo/news/uspto-pcs-2
追加手数料の延期およびバックアップPDFについて (2023年01月11日掲載)
https://www.kyowapatent.co.jp/ipinfo/news/uspto-pcs-pdf
米国特許商標庁(USPTO)の新特許出願システム(PCS)について (2022年12月12日掲載)
https://www.kyowapatent.co.jp/ipinfo/news/uspto-pcs
パートナー・弁理士 赤岡 明
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